2012年01月12日
素直の使い方
最近 久しぶりに親御さんがお子さんに対して
「もっと素直になりなさい」という言葉を耳にして
私の幼少のころを懐かしくおもったり
昔の職場でのできごと(光景)が思い出されました。
私は幼かった頃 母の営んでいる美容室で大半の時間を
過ごしていました。
お客様がたばこを吸おうとした時にはライターを
持って行ったり お客様に母がコーヒーを入れたら
お客様に持って行ったりして喜ばれていました。
その当時 私に対して お客様は
「気がきくね」「優しいね」「素直だね」の言葉をたくさん
いただいたから その言葉がとてもうれしく
喜ばれることのうれしさを知りました。
それが 今の私の原点なのかもしれません。
時は過ぎ 就職して仕事をするようになって
職場にも慣れ自分の心にも余裕ができ もっと仕事を
スピードアップさせるにはどのようにしたら良いか?
考えるようにもなり 自分の気持ちが見えてきた時期でも
ありました。
そのため
いままでは、先輩からどんな言葉を言われても「はい」「わかりました」
「やります」の言葉がとても多かったです。
しかし
自分の気持ちが見えてきた時期には「私はこう思うのですが」など
自己表現もするようになったためか
ある時 先輩から
「あらかわ お前はもっと素直だったよな」「最近素直じゃないぞ」
「もっと素直にならなければならないぞ」
と言われ、とても違和感をおぼえたことを思い出しました。
素直の意味を 国語辞典で引くと
1.他人の言葉を逆らわずに受け入れる様子
2.奇をてらったり癖のない様子 とあります。
先輩からしたら
「自分の意見や考え方には逆らわずに従いなさい」という思いが
あったのでしょうが、私にはとても違和感がありました。
人は経験や知識などによって
自分の考え方に近づけさせようとする支配性を持っています。
ですので
今回のブログの書き出しの部分
親御さんがお子さんに対して
「もっと素直になりなさい」という言葉を耳にした時
すこし悲しくなってしまいました。
素直を自分の言うことを聞きなさい。と言う意味で
使った時には
人間関係が悪くなったりする可能性がとても大きくなります。
最後までお読みくださり有難うございました。
■カウンセリングルームSUN あらかわ
http://www.counseling-sun.com/
Posted by あらかわ
at 12:58
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